2015年10月31日

妖精チャックとお化けカボチャ 6

どれぐらい驚かしたり驚かされたりしたでしょう。
そこではどんなに驚かされても腹が立つことはないのです。
とても楽しいのです。こんな遊びはファンタピアにはありません。

「トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ!」

小さなガイコツのコドモがチャックに向かって声をかけます。チャックがポケットからキャンディを取り出してガイコツのコドモにあげると、そのコはニッコリと笑ってありがとう!というのです。
ねじれた木も、そこに巣を張るしましまの蜘蛛も怖くありません。
ぐつぐつと魔女が煮込む鍋の中身は甘くてあったかいパンプキンスープな事も知りました。
チャックはすっかりこの紫の夜が好きになってしまいました。
気が付けば、あれほど心を占めていた退屈はどこかへ行ってしましました。

「おーい」

呼ばれて振り返ると、カボチャ頭の中に蝋燭を灯したジャックがやってきます。オレンジ色に頭を輝かせながら、ジャックが尋ねます。「楽しんだかい?チャック」
「うん!とっても!」
「そいつは良かった!もうすぐ夜が明けるからな」
「パーティは終わっちゃうのかい?」
「残念ながら。さあ、帰り道を案内しよう」
「ねえ、ジャック。ボク、帰りたくないんだ。もっともっとここで遊んでいたいんだ」
「ここで?」ジャックは驚いたように聞き返します「帰りたくないだって?」
「うん。だってここはとても楽しくて、退屈なんてないんだもの」

硬いカボチャに刻まれた三角の目が、少し歪んで、ジャックは少し困ったように見えました。

「でも、チャック。それは出来ないんだ」
「どうして?」
「ここは川のこっち側で、お前が暮らしてるのは川の向こう側なんだ」
「向こう側?」

チャックにはジャックの言っていることが分かりません。

「今日はたまたまだったんだ。一年に一度の特別な日で、たまたま川のこちらとそちらがつながって、お前がそう願っていたから今日があっただけなんだよ、チャック」

やっぱり、チャックにはジャックの言っていることが分かりません。

「チャック、いつでもここに来てくれていいんだ。俺様はいつだって歓迎する。いつかまたお前がここに来るときは、一緒に夜通しパーティをしよう。驚かしたり驚かされたりしよう。お前が本当にそう願ってここに来るなら。でも今日はダメだ。今はダメだ」
「どうしてもダメなのかい?せっかく友達になれたのに」
「友達なんかじゃない」
「え?」
「俺はお前だよ、チャック」
「どういうこと?」
「川の向こう側のランタン草のチャック。川のこちら側のジャック・オ・ランタン。ここにはお前はいるけどお前の友達はいないんだ。ああ、もうすぐ夜が明ける。お化けは消える時間だ」

チャックはようやくジャックの言おうとしていることがわかるような気がしました。
何となく、ぼんやりと。
「またね」とジャックが言いました。
「またね」とチャックは答えました。
そしてジャックはそっとチャックの紙袋を脱がせました。




目を開けると、そこはファンタピアでした。
チャックは海色草の草原の真ん中に立っていました。
傾いた太陽の光が、足元に広がる海色草を、日暮れ前の海色に染めていました。
足元に広がる海色草の草原は、明るいオレンジ色から、桃色に、茜色に、深い緑色に、遠くに行くほどに暗い群青色に色を変えて輝いていましたが、そこにあの紫色だけは見つかりませんでした。
まるですべてが夢だったかのように、それはいつも通りのファンタピアでした。

チャックはポケットの中に何か入っていることに気が付いて、そっと手を入れました。
そこにはジャックからもらったキャンディがいくつも入っていました。
その一つを口に入れると、甘くて酸っぱくて少しほろ苦い味い味がしました。
とても美味しいキャンディでした。


友達のマーチに会いに行こう。チャックはそう思いました。
そしてこのキャンディをあげよう。驚かしたり驚かされたりする素敵なお祭りの事を教えてあげよう。ジャックみたいに上手くは出来ないかもしれないけど、友達みんな誘ってやってみよう。いつかジャックに話せるように。チャックはそう思いました。
夜になるまで、まだ少し時間があるんだから。

またね、ジャック。
チャックは川の向こう、そして自分の中にそうつぶやいて、走り出しました。




おわり

2015年10月30日

妖精チャックとお化けカボチャ 5

それはチャックが初めて見る色の空でした。
夜明け鳥のグーグーとズーズーにつかまって飛んだ真っ青な空とも、こどもくじらの背中にのって夜明けの海から飛び出した時とも、星の舟に乗って夜空を渡った時とも違う空の色でした。
妖しくて、でも柔らかな深い紫のビロードが、空一面に張り巡らされているようでした。
そんな不思議な夜の天幕に、水銀を張ったような銀色の月が濡れたような輝きを湛えて浮かんでいます。
とても美しい夜でした。

「すごいすごい!」

ジャックが手を離しても、チャックの体はふわふわと空を浮かんでいます。
チャックはくるくると紫の空を飛びまわります。ジャックがその横を飛びながら「うまいじゃないか、チャック!」と拍手してくれます。
高く、低く、ジャックとチャックは空を飛んでいきます。
ジャックは一軒のとんがり屋根の家の窓に近づくと、チャックを手招きしました。

「なんだい、ジャック?」
「しーっ」

ジャックはいたずらっぽく微笑みながら、窓をコンコンっとノックしました。「はい?」と声が聞こえて、窓が開きます。するとジャックは、窓の中に向かって顔を突っ込んで「うわっ!」っと大きな声をだすのです。窓の中からキャーッと大きな悲鳴が響きます。もちろんチャックも驚いてしまいました。
ジャックはケタケタと笑いながらまた夜空に飛び上がります。
チャックは慌ててジャックを追いかけます。

「ジャック!何て事するんだ!」

けれどジャックはケタケタ笑いながら言うのです。「何言ってるんだ、チャック!さあ、パーティの始まりだぜ!」その悲鳴が合図だったでしょうか。あちこちでびっくりさせようとする掛け声と、悲鳴と、そしてその後に楽しそうな笑い声が聞こえてきたのです。

「どういうこと?」

チャックにはわけがわかりません。
そうしていると、今度は大きな黒い犬の頭を持った影が、チャックの後ろで大きく吠えました。

「うわあっ!」

びっくりするチャックを見て、ジャックもその影もケタケタと笑います。

「何だよ、突然。びっくりするじゃないか!」
「チャック、怒っちゃダメだ。今日はそういうお祭りなんだ。これはそういうパーティなんだぜ」
「え?」
「今日は一年に一度だけ、お化けたちのパーティなんだ。驚かしたり、驚かされたりして楽しむ日なんだ」

そう言われて、チャックがようく見てみると、驚ろいた後に、みんな笑っています。驚かした人もまた、今度は誰かに驚かされるのです。段々チャックは分かってきました。そしてワクワクしてきました。

「チャック、手をだしな」とジャック。「こいつをやろう!」そういいながらジャックはチャックの手に山盛りのキャンディを乗せました。

「さあ、夜は短いぞ。どっちが沢山驚かしたり驚かされたりできるか競争だ!」
「うん!」

チャックとジャックはそれぞれ紫の夜に飛び立ちました。




つづく。

2015年10月29日

妖精チャックとお化けカボチャ 4

「これがジャックの体なの?」

おっかなびっくりしながらチャックは言いました。
マントを羽織り、白いシャツに真っ赤な蝶ネクタイ、黒いズボンをはいてはいますが、それはどう見ても藁で出来た大きな人形なのです。それがペタンと座り込んでいるのです。
何より、その体には首から上が無いのですから、チャックじゃなくても気味が悪いに違いありません。

「そうとも。そいつが俺様の体だ。おい!おいったら!」

ジャックが声をかけると、藁人形――ジャックの体はきょろきょろとあたりを見回します。耳もないのに、ジャックの声は聞こえるのでしょうか。それでもやはり、目がないせいなのか、中々ジャックの方にはやってきません。

「しょうがないな。おいチャック、そうびくびくしないで、俺様をあの体の上にのっけてくれ」
「ええ?」

チャックはおどおどとジャックの頭を体の上に戻そうとしますが、体の方はそわそわ、そわそわ落ち着きません。

「えい!ちょっと!動くなよジャック!」
「おい!今だ!ほら、乗っけろって!」

ばたばた、ばたばた。
ようやく上手く乗せることが出来ると、そわそわしていた藁の体はぴたりと止まり、しゃんとしました。
ぐいっと動いた藁人形の手が、頭に手を添えると力強く回転させました。びっくりしたチャックが眺めていると、カボチャがぴたりと止まりました。

「ふう!これで座りが良くなった!ありがとうよ、チャック!」ジャックは藁人形の体をポキポキ、首をぐるぐるしながら言いました。「やっぱり自分の手足があるってのはいいもんだな!……それにしても、随分流されちまったもんだ。急いで戻らなきゃ、今夜のパーティに間に合わなくなっちまう」
「パーティ?」
「ああ、今夜は年に一度のパーティだからな」
「ねえ、それって楽しい?」
「楽しくなければそれはパーティなんかじゃない」
「ボクも連れてってくれないかい?」

もちろんチャックはそういいました。
だってチャックはいつも面白いことがないかとさがしているのです。

「おまえが?俺たちのパーティに?」

ジャックはしばらく思案していましたが、ズボンのポケットからごそごそと大きな紙袋を取り出すと、その紙袋に穴をあけ始めました。
チャックが何をしているんだろうと眺めていると、ジャックはその紙袋をチャックの頭にかぶせました。

「うわっ」
「これでよし!ほら、チャック、目を開けてみろ」

チャックが目を開けると、ジャックが明けた穴は、ちょうどチャックの目と口の位置でした。ジャックが尋ねます。「どうだ?どんなのが見える?」
そう言われて、チャックはようやく気が付きました。
その紙袋の中から見えるのは、いつもチャックが暮らすファンタピアの青空や草原の景色ではありませんでした。

「ジャック!これ、一体どうなってるんだい?」

そこはもう夜でした。
見たこともない紫の夜空に、銀色の月が浮かんでいます。
オレンジと黄色の星が瞬いています。
とんがった屋根とねじれた木々の影が並んでいます。

「ようこそ!チャック!」

そう言うと、ジャックは恭しく礼をしました。

「さあ!行こう!ぐずぐずしてたら遅れちまう!」

ジャックはチャックの手をつかむと勢いよく飛び上がりました。
するとどうでしょう。
チャックの体はふわりと紫色の空に浮かびあがったのです。


つづく

2015年10月28日

妖精チャックとお化けカボチャ 3

カボチャのジャックを抱えて、チャックは川沿いを歩きます。
ポロロン、ポロロン。
遠くで竪琴鳥の鳴き声が聞こえてきます。
チャックは尋ねました。

「ねぇジャック。どうして川を流れていたんだい?」

するとジャックは少し恥ずかしそうに答えました。

「うっかりさ。川を覗き込んでいるうちに、うっかり落っこちちまったんだ」
「うっかり?」

オレンジのカボチャが、ちょっぴり赤くなりました。

「ああ、俺様は鏡の代わりにしようと思っただけなんだ」
「鏡?」
「そう。新しいネクタイが歪んでいないか、鏡代わりにちょいと川面を覗き込んだだけなんだ。ただ、ちょっと覗き込みすぎたのがいけなかった。あ!っと思ったときには俺様の頭はごろん、ぼちゃん!だ。もちろんすぐに拾おうとしたんだが、何と言っても体には目がついてねえからなぁ」
「身体って…ジャックの体は、置いてきぼりになってるってこと?」
「そうなるな。きっと今頃、必死になって頭を探してるだろうさ」

チャックには、ジャックの言っている意味がまるでわかりません。
だってそんなの、まるでお化けみたいじゃありませんか。
チャックがそんなことを考えながら歩いていくと、右からの川の流れと、左からの川の流れ、二つが注ぎ込むところに辿りつきました。

「ジャック、君が流れてきたのはどっちの川だい?」
「そんなことわかるもんか!俺様は水の中でぐるぐる回ってたんだぞ?」
「でも、それじゃあどっちに行ったらいいかわからないよ」

見れば右と左、それぞれの川は、そこからどんどん離れていくようです。

「あ、あれ!あの青いのはなんだ?あれは流れてる時に見た覚えがあるぞ」
「あれは海色草だよ。じゃあ、ジャックはあっちから流れてきたんだね」
「海色?」
「よし、行こう!」

チャックは右の川沿いに生えている海色の草原を目指して歩きだします。
海色草は絹のように柔らかく、うっすらと透明な葉っぱです。
それが集まって太陽の光にあたると、海のように青かったり深い緑だったり、夕暮れにはオレンジ色に染まって見える不思議な葉っぱなのです。

「ほら、ごらんよジャック。」

海色草の草原にそっと入ると、柔らかな葉っぱはふわふわと倒れ、その隣の葉っぱを揺らし、そのまた隣の葉っぱを揺らし…そうやって、まるで波紋のように一面が揺れていきます。
その揺れた葉っぱはまたしなやかに起き上がって、本当に海の浅瀬を歩いているような気分になるのです。

「へぇ!こいつは面白いな!」

チャックとジャックは、海色の草原に波紋を起こしながら進んでいきます。
じゃぶじゃぶという音の代わりに、さやさやという音を立てながら。

「おい!あれだ!」

突然ジャックが叫びました。

「なんだい、大声で」
「あれだよ!ほら!見ろ!」

ジャックは興奮した声で叫びます。

「あれ、あれが俺様の体だ!」

ジャックに言われるままそちらを見ると、遠く、川辺の岩の上に、首なしの体が座り込んでいるのでした。



つづく

2015年10月27日

妖精チャックとお化けカボチャ 2

チャックに抱え上げられたカボチャが言います。

「ガボガボ。ちょっとかたむけてくれ」

言われたように、チャックがカボチャを傾けると、中から川の水がじゃばじゃばと流れ出て、中に溜まった水がすっかり空になると、カボチャが言いました。

「ふう!助かったぜ!ありがとうよ、小僧!」
「小僧じゃないよ。チャックだよ」チャックはそう言いながら、改めてカボチャを眺めました。

オレンジ色をした大きなカボチャは、チャックの頭より大きくて立派です。
その立派なカボチャに刻まれた三角の目と鼻、そしてギザギザの口が刻まれ、そこから空っぽの中身が見えました。

「チャック!変な名前だな!」とカボチャが言います。
「変じゃないよ!キミこそ誰なんだい?」
「は?コイツはおどろいた。チャック、お前俺を見て、誰だかわからんのか?」
「カボチャだってことはわかるけど」
「違う、違う。カボチャはカボチャでも、ただのカボチャが喋ったりするもんか。」
「じゃあ…?」
「やれやれ、俺だよ、俺。ジャック・オ・ランタンさ!」
「ジャック?」
「おいおい、まさか名前を聞いてもわからないっていうのか?」
「初めて聞く名前だよ。とにかく、キミは…ジャックって言うんだね?」
「おい、小僧。ちょっと顔の向きを変えてくれ。俺様に周りの景色を見せてくれ」
「小僧じゃないよ。チャックだってば」
「いいから、早く!チャック!」

チャックは言われたとおりにカボチャのジャックを高く掲げて、ぐるりと回ってやりました。

「なんてこった。ここは一体どこなんだ?」
「どこ?ここはファンタピアだよ」
「ファンタピア?なんだそりゃ?聞いたこともない場所だ。随分遠くまで流されちまったってことか!」
「ねえジャック、キミ、いったいぜんたい、どうして川を流れて来たんだい?ううん、そもそも一体どこから来たんだい?」
「それどころじゃねぇんだよ、チャック。俺は早く戻らなきゃ。いつまで抱えてるんだ、はやく降ろせって!」

ぷりぷりと怒り出したカボチャのジャックを、チャックはそっと川沿いの草原におろします。

「あばよっ世話になったなっ!」

そういうと、ジャックは川上を目指して歩き出そうとします。

「えいっ。えいっ。ちくしょうっ。なんで進まないんだ」

もちろん進むことなんて出来ません。
だってジャックは頭だけ、手も足もないんですから。

「ねえ、ジャック」見かねたチャックが声をかけます。「キミがどこに行こうとしてるのか知らないけれど、連れて行ってあげようか?」
「え?…本当か?」
「うん。だって面白そうだもの!」

そうして、チャックはカボチャのジャック・オ・ランタンを抱えて、川を遡ることになたのです。

つづく。

2015年10月26日

妖精チャックとお化けカボチャ 1

妖精チャックは葉っぱの妖精。
ランタン草に暮らす、いたずら好きの妖精の男の子です。
妖精チャックは葉っぱの妖精。
いつも何かおもしろいことはないかと探しているのです。

「あーあ。何か面白いことはないかなぁ」

それは10月のある日のことでした。
チャックは川べりにならぶ大きなダンロ石の上で大きなあくびをしながら、そうつぶやきました。
目の前を流れる川の水面に、少しだけ傾いた太陽の光がキラキラと輝いていて、とても気持ちのいい午後でした。
木々に茂る葉は、少しずつ色を変えて、秋の気配が漂っています。
けれど、どうやらそれがチャックには退屈に思えてしまうようです。

「あーあ…」

チャックはもう一度そうつぶやくと、ごろりと横になりました。
太陽に暖められたダンロ石は、じんわりと暖かくて、なんだかとても気持ちいいのです。

「ダメだダメだダメだ」

チャックは慌てて起き上がります。
なぜって、昨日もこうやって、このダンロ石の上でお昼寝してしまったのです。

「このままじゃ、またあっという間に一日が終わっちゃうよ!…ん?」

ダンロ石から、ぴょんと飛び降りたチャックは、目の前の川を何かが流れてくるのに気が付きました。
最初は小さな卵のようだったそれは、ぷかぷかくるくる、流れに乗って沈んだり、浮かんだりを繰り返しながら流れてきます。
けれど、近づくにつれ、それは卵からリンゴくらいの大きさになり、さらに近づくと、もっともっと大きなものだとわかりました。

「カボチャ…?カボチャだ!」

チャックは驚きました。誰がカボチャを落っことしたんでしょう。
でも、チャックが本当に驚くのはそのあとでした。

「おおい!おおい!」

何やら声が聞こえます。

「おや?誰だろう?」

チャックが辺りを見回しても、そこには誰も見当たりません。

「おおい!おおい!そこのお前!…ガボッ!…こっち!こっちだ!」

チャックが声に呼ばれて振り返ると、その声は、どうやら流れるカボチャから聞こえるのでした。

「ええ?」
「おおい!たっ助けてくれっ!…ガボボボボ!」

驚いたチャックは、水面から顔を出している石の上をぴょんぴょんと渡りました。
大きなカボチャは、ぷかぷか・くるくると流れてきます。
川の真ん中まで来たチャックは、どうにか目の前に流れ着いたカボチャを拾い上げることができました。

「ガボボボボ…ふぅ、助かったぜ」

チャックは目を真ん丸にして驚きました。
川から拾い上げたそのカボチャには、三角の目と大きな口、そう、顔が刻まれていたのです。

「やっぱり、カボチャがしゃべってる!」


つづく

I Think

昨日借りてきたばかりの漫画も読み終えて、
図書館で借りてきた本にちょっとだけ目を通して。

落書きみたいに線を引いて、
片付けるものを片付けて、
文章を書いて。
でもそれはどこか無味無臭で味気ない単語の羅列に思えて消してしまった。
いつも文章を消すときに思う。

この言葉はどこへいくんだろう。
そこに含まれる意味や、重さはどこへ行くんだろう。
消滅。
拡散。
いつも、少し、残酷な気分になる。

言葉が浮かぶ前に、そこにはその核となるイメージがあって、
その核は確かにボクの中からうまれたボクの一部で、
それをボクは時に自らの意思で、消滅させる。拡散させる。
誰の目にも触れない間に、その存在と意味を、なかったものにする。

それが正しい判断なのか、いつも考えている。

I Think


そうやって、でも、自分で消してしまった言葉にこそ、
自分の本当があるのかもしれない。
でもそれはもう、誰にも届かないのだ。

だから考える。
ボクだけが、その消えてしまった言葉を知っている。

posted by 中神謙一 at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月25日

日曜日の図書館。

時間の都合をつけて、ちょっとだけ図書館に。
リクエストしていた本を借りに行く。

やらなきゃいけないことを書き出し、
それをまたクリアするごとに消していく。

・図書館、本を借りる。

・図書館、本を借りる。

こんなふうに。

何だかずいぶん長い間そうやって生きて来たような気がする。
多かれ少なかれ、誰でもそうだろうけど。

多かれ、少なかれ。

ではボクのこれは多いのか少ないのか。
意味があるのか。
価値はあるのか。
そんな事をふと考える。

日曜の図書館は、何だか親子連れが多かった。
どうやら小さなコドモを対象にした、本の朗読会があるらしい。
あまり時間はないけれど、ぐるりと書架をめぐる。
資料だけっていうのはあまりにあんまりな気がする。
何冊か本を借りていこうと思う。

絵本の棚の前で足を止める。
いつかもこんなふうに、絵本を眺めてた。
人を待っていた。
あれはいつだっけ。
まだ初夏だったっけ。
絵本は特に、時間が止まってるみたいな気分になる。

日曜日の図書館。
時々記憶の墓場みたいに感じる時があるけれど、
今日は優しい場所に思えた。

歩くにはとても気持ちの良い天気でしたね。
posted by 中神謙一 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月24日

退屈星人。

頭の奥に、退屈星人がいる。
脳髄に腰掛けて、退屈光線を発している。

びびびびって。

こいつのせいで、気を抜くと―――いや、そうじゃなくても、すぐに退屈になってしまう。
ときめかない。
わくわくしない。
何かを考え続けてないと、すぐに退屈だって思ってしまう。

世界はこんな風に色あせてたんだっけ?いつからこんなだった?
そんな風に思ってしまう。
前より、ちょっと重力がきつくなったような気さえする。

退屈星人。

退治する方法は分かってるんだけど、
それには大切なアイテムがたりなくて、今のボクには難しいんだ。
posted by 中神謙一 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

大阪、晴れ。

リクエストしていた本が届いたと図書館から連絡があったのに、まだ取りに行けていない。
タイミングが合わなくて、入れ違いうまくスタッフに連絡がつかない。
通った企画にケチがついてげんなりしてしまう。
脳味噌の奥で退屈星人が退屈光線を発している。
撮影の進行は時間通りだけれど、その分ハード。

中々うまくいく事ばかりじゃない。

それでもビルの上階から見る空は、いつもよりちょっと近くて広い気がする。
いい天気だ。
深呼吸して、ラストスパート的な。
posted by 中神謙一 at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月23日

週末。

曜日の感覚がすぐ狂っちゃうけど、
今日は金曜日。
明日は土曜日。
正直言うと、週末の慌ただしい感じが好きじゃない。

もともと休日っていうものがあんまり関係ない暮らしをしているので、
そのせいもあるのかもしれない。

みんな何してるんだろう。
ボクは何かしらしています。

お休みの人はリフレッシュを。
お仕事の人は頑張って。
どうぞよい週末を。
posted by 中神謙一 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

無花果。

先日のリンゴにつづき。
無花果のワイン煮を作った。

以前にも書きましたが、無花果とか柘榴とか、好きです。

赤ワイン、砂糖、シナモン、はちみつを少し、で煮込んでいく。
チョー、簡単。
粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やして。
煮汁はヨーグルトにかけたりしても美味しいですよ。

ただ、思い立って作ったはイイけど、
何に使おうか考えてなかった。

パンケーキでも焼いてのせましょうか。
あんまお腹減らないんだよね。

もくもくと仕事をすすめます。
あ、図書館いかなきゃ。

SSCブログも書かなきゃ。
ただいまSSCブログ強化月間です。
今月は月曜だけでなく、毎日(のように)更新中ですのでぜひ見てみてね。
頑張ってるんだよ。


posted by 中神謙一 at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

朝が来る。

また朝が来る。
もう少し夜のままでもいいのに。
もう少し考えてたいのに。
posted by 中神謙一 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

月兎耳。

なんかイメージと違う…と思ってたなぞの植物。
ボクのじゃないんですが、ひょろひょろと上に伸びているその姿は、
スーパーマリオにでてくる植物(土管から出てくるやつね)みたい。

image.jpeg
和名を月兎耳(つきとじ)というらしい。
何となく可愛らしい名前ですね。
なんだか魔界の植物みたいだと思っていたのだけど、
そんな名前を聞くと何だかカワイイものに見えてくるから不思議。


ちょっと、いいなって思った。
ボクも育ててみようかな。
枯らしちゃうか。
花言葉は「おおらかな愛」だって。
似合わねえな、やっぱり。
posted by 中神謙一 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月22日

星は流れない

昨夜はオリオン座の方角で流星群が見れるって言ってたのに。

夜、ぐるぐると歩いて、丁度帰り道、オリオンを見上げる方向に歩いていて、
ずっと星が流れるのを探していたけれど、一向に星は流れない。

遅すぎたのかもしれない。

暗青色の夜空に、黒い木々のシルエットが浮かんで、
その向こうにいくつかの星が浮かんでいる。
確かに浮かんでいた半月は、いつの間にかどこかに消えていた。

コツコツと自分の足音が響く。

オリオンの三連星も少し薄くて見えにくい。
夜空は靄に覆われているのかもしれない。
ボクの目が疲れていたのかもしれない。
あるいは、星はボクが目をそらした時に流れているのかもしれない。
そう、あるいは、きっと。


そういう、少しうまくいかない日っていうのはある。
きっと昨夜がそうだったんだろう。

ボクが足元を見ているうちに、夜空は星が流れてキラキラしてたのだろう。
やれやれ。
切なくなってしまうな。

posted by 中神謙一 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

Q&Aな面々。

Q&Aの面々と久しぶりに。
約…2週間ぶり。

本番が終わって、ダンスイベントがあって、
始まる定期イベントの打合せやら構成の会議が立て続きで。
なんだか一向に落ち着かない日々です。

改めてよいメンバーだったと思います。

残念ながら久保田さんと岸原さんは、
11月の本番(こちらも恩田陸さんの作品)稽古の為、
参加できなかったけど、また別で飲みに行こうと思います。

中学生の綾音も参加は出来ないので、今頃(多分)家で勉強してるはず。
そんな綾音へのプレゼントとして、皆からパンフレットにサインをもらってます。

image.jpeg
峯さんから台湾土産貰った。

ありがとう、峯さん!
posted by 中神謙一 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月21日

スキレット。

Q&Aの物販に登場したパンフレット。
あの中にある質問コーナーで、

Q:最近検索した物は?

という質問にボクが書いた回答。

A:スキレット

このスキレットっていう鉄製のフライパン、
買ったんです。

小さいの。

買ったはいいけど公演終わって、ずっとバタバタしてて、
なんか使うタイミングなかったんだけど、
ようやく使ったんです。
これが結構いい感じ。

パンケーキだって焼けちゃう。
ふっかふか。
スパニッシュオムレツもいいサイズ。
image.jpeg

おすすめ。

ここ最近、楽しかったこと。
posted by 中神謙一 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月20日

うっかり。

昨日うっかり更新するのを忘れてて。
ああ、そうだ更新しなきゃと思って更新したら、日付は等に変わっていた。

10月ももう下旬。
もうじきハロウィンだ。

本当はハロウィンにイベントをしたかったんだけど、
ちゃんと決めないうちに、スケジュールやら仕事やら色んなことで難しそう。
そう、うっかりしてたのだ。

もっと言えば、うっかり思いついちゃったのだ。

気が付くと、いつも直前になるハロウィン。
今年はSANTA×CROSSの稽古はないから、時間に余裕があるはずだけど、
その分仕事や〆切があったりする。

うっかりしないように気を付ける。
楽しいことしたいね。
posted by 中神謙一 at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

意地

つまらない事かもしれないけれど、
意地って大事だと思うんだよね。

時に意地っ張りになってしまって、
上手くやれないこともあるけど。

それでも。
posted by 中神謙一 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年10月18日

スープ。

寒くなってきた。

温かいスープを作った。
人参、玉ねぎ、じゃがいも。
少しセロリの葉っぱもいれる。
人参のポタージュ。
image.jpeg
最近作ってなかったけど、少し寒くなってきて、
朝方、温かいスープが飲みたくなって、
久しぶりに作る。

何だか懐かしい気分になった。
また作るよ。


外は秋晴れ。
お仕事しましょうかね。
posted by 中神謙一 at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記