2016年09月17日

感傷ではなく。

初めてのひとと初めてのジャンルと初めての規模の、
関わっていた企画が滞りなく終わり、
お疲れ様ですと言い合って皆と別れて、
ちょっとした高揚と疲労と、少しの充実とたくさんの反省を抱えて帰る。

祭りの後、という言葉がふと浮かぶ。

いつも感じるこの虚無感みたいなものは何だろう?
色々話したいことがあるんだけれど、だれに話したらいいんだろうってなる。
それでも――大きかったり小さかったり、それは色々だけど、
次の祭りの為に櫓を立てなくちゃいけないんだ。
そういう仕事なんだと。
一夜明けて、またそう思う。

夏が終わって、確実に秋が近づいて。

以前に担当していたこどもミュージカルのステージで、
感極まって本番前のゲネプロで涙するコドモがいた。
そういう「思い入れ」みたいなものを、忘れないようにしなきゃな、といつも思う。
形や見え方は違っても、そういう何か。
祭りを作る側が持っていなきゃいけない何か。
祭りが終わる度に、そして夏が終わる度に、ボクはそれを思い出す。

ボクが彼ら彼女らに教わった、たくさんのこと。
その一つだ。
一昨年、ボクは実際にミュージカルに携わってステージの裏にいた。
昨年、客席からステージをみていた。
今年、ステージは無く、向かいの会議室からホールを眺めた。

こういうの、来年も思い出すんだろうか?
それとももう思い出さないんだろうか。
どっちなんだろう。

感傷ではなく、検証として。
posted by 中神謙一 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記