2016年12月17日

N-Trance Fish

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昨夜ABCホールで観たNトランスフィッシュの公演は、
観劇というより体感するようなステージだった。
音がビリビリくるし、ダンサーの振動が伝わってくるようなステージだった。
サイコロがキーアイテムとして構成されたステージは、人生の様々な分岐点を描いていた。

マウスの早川丈二さん(この人はチャーミングな表情をする。お客さんとの垣根、みたいなものをすっとすり抜けることが出来る人だ)演じる男と、
神田直子さん(いつも思うのだけど、神田さんは踊っている時、とても大きくみえる。そしてしゃべらない彼女が初々しくキュートで、そこからの空虚さへの変化とか素敵だった)演じる女が、
出会い、結ばれ、大切な存在を喪失し、すれ違い、破局しそうになって、再生する―という(ボクにはそう感じた)物語だった。

台詞はほとんどない。
丈二さんしか話さない。
他はすべてダンサーたちの動きや表情。

差し込まれる映像も面白かった。
そしてとても照明が美しかった。
とてもとても美しくて、ダンサーたちの姿がより美しく感じた。

終盤で今までのシーンが一気にショートバージョンで一気に流れる。
まるで走馬灯のようにフラッシュバックする。
それが圧巻だった。
そして、しっとりとしたエンディング。


実は主宰の尾沢奈津子さんとは、一度だけお会いしたことがある。
憶えてらっしゃらないだろうけど、ずっとずっと昔、まだ大丸劇場がそごう劇場だった時、大垣くんとしたアストロ・ノートという舞台に来て下さって、楽屋で少し感想を伺った。
(大体あの時はボクの芝居や大垣くんの歌よりも、小道具のコンピューターへの称賛が圧倒的だったけれど)
その時、しなやかな人だな、と思った記憶がある。

今回のステージで、やはりしなやか、不思議な動きとシルエットを作っていた。
いい刺激をいただきました。

どんな風に構成して、レッスンして作っていくんだろう。
観に行きたい。
posted by 中神謙一 at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記