2015年11月30日

儀式


記憶で、指で、
言葉を、文字を辿る。

何度も読み返した文をなぞる。
記された言葉を指先でなぞる。
本当だ、文字はパラパラと剥がれてこの身に染み込んでいく。
なんて文才だろうって溜息がでる。
魔法はかけたのではなくかけられたのだと思い知る。

そこには音、気配、息遣いや匂いまでも含まれている。
芳醇ですらある。

指先に感じる、言葉の連なり。
それだけで勇気がでたり、痺れるような痛みが走ったりする。
弄ばれているかのように。
そのたびに楔は深くなる。


そこで感じる痛みを、愛しいと思う。
そう感じる自分を誇らしいとさえ思う。

馬鹿みたいだな、と思いながらも、
やっぱりそう思う。
posted by 中神謙一 at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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