2016年07月15日

姫君の中庭。

その姫君は、自分だけの中庭を持っていた。
それは王様から与えられたものではあったけれど、姫君のものだった。
その中庭は――前提として、あるいは礼儀として――王様もお后様も勝手に入ってはいけない場所だった。
姫君の許しなく、高い城壁に囲まれたその中庭に、自由にやってくることが出来るのは、鳥や蝶くらいのもので、その中庭の一角に、落日花は咲いている。

落日花は、夏の一時期、日暮れから夜明けまでの間、
沈んだ太陽の代わりのように、夕焼け色の花を咲かせるのだ。

滴るような緑とか、土の匂いとか、
夏の日差しが描く影のアーチとか。

そういうものの描写が、イメージに追い付いていなくて、
語彙の無さにへこんだりもするけれど、
日に焼けた肌を癒すように撫でるように、少しづつ書き進めていく。

最後の一小節までイメージは決まっているのに、難しいものだ。
この夏に書き終わるのかな。
posted by 中神謙一 at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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