2017年12月26日

真夜中のこと。

突然、PCが沈黙する。

「不正な処理が行われました」なんて文章が出てくる。

何を言ってるんだ。

不正な処理をしたとしたら、それはおまえの中の話だろう?

沈黙するPCに向かってボクはそう話しかける。
けれどPCは沈黙している。ボクは言い方を変えてみる。

ねぇ、確かに少し不適切な文章だったかもしれない。
少し物騒な――あるいは粗暴な言い回しだったかのしれないけれど、誰も見てやしないじゃないか。
なぁ、もうこんな時間だよ。いいこはみんな寝てる時間だし、第一、これは物語なんだ。ここからいい感じになっていくんだよ。機嫌を直してくれないかな。

けれど、一度損ねた機嫌は中々治らない。
ぷい、とそっぽを向くみたいに、PCはダウンする。
ボクは溜息をつく。
まるで体の奥の小さな臓器が出て来ちゃうんじゃないかと思うほど深くて長い溜息だ。
きっと、見えないけれど、なんらかの――思念的臓器的なものが――溜息と一緒にこぼれていると思う。

そしてボクは、その見えない思念的臓器的なあきらめが転がった部屋で、そっぽ向いたPCの顔をこちらに向ける為に電源をいれるのだ。
posted by 中神謙一 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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